老後2000万どころか、貯蓄なしが23%も！お一人様に必要な貯蓄額とは
生命保険文化センターが行った調査によると、84.4%の方が老後に不安を感じているそうです。
特にお一人様は老後への不安が大きく貯蓄に関心のある方が多いです。
「老後は不安。お一人様の私は、一体いくら貯蓄しておけばいいの？」
このようにご不安をご相談に来てくださる方も多いです。
各方面、みなさん方の不安解消に向けて老後の必要額のデータをいろいろと出してくれていますが、
そのデータって標準世帯、つまり、4人家族が基盤なので
お一人様専用の老後用の試算・数字ってなかなか見当たらないことが多いようです。
実際のお一人様の老後貯蓄額、どれくらい必要なのか、知りたくありませんか？
今日は、データをお見せしながらお一人様に適正な老後の貯蓄額をお伝えしますね。
1．老後資金を貯めるのが上手なのは60代？
お一人様って基本、頑張り屋さんが多いんですよね。
それは、やっぱり配偶者がいないから頼れない、子どもには頼れない。
周りには頼れないって、思われている方が多い。
そんな周りに頼らずに暮らしていく中で
お一人様は、貯蓄に関して２パターンに分かれる傾向にあります。
誰にも頼りたくないから貯蓄をたくさんされている方
誰にも頼らなかったから貯蓄までできなかった方
この言葉にドキっとされた方もいらっしゃるのでは。
貯めれなかった方に知っておいていただきたいことは
若いうちはなんとかできたとしても、
自分が稼げなくなったり、誰かを頼らないといけなくなった時には
過去、貯めてきたものを取り崩していくことになります。
なので、今まで貯めれなかったとしても
ここから先はマイナスをゼロにしながら
貯めていく、増やしていく思考への転換が必要になってくると思います。
ジブラルタ生命が発表したお一人様の貯蓄額は
このようになっています。
おひとりさまに関する調査2022ジブラルタ生命より抜粋
なんと、貯蓄なしが23%もいらっしゃいます！
年代別の貯蓄額をみると
貯蓄額に歴然とした差がみられます。
50代でしゃかりきに貯めて60代には1000万を越えた金額を手にしている。
という本人たちの努力もあるかもしれませんが、
実は、貯め方だけでなく、時代背景も影響しているのではないかと思います。
昭和55年4月、郵便局の定額貯金の金利が８％という黄金時代がありました。
その時代、60代の方々は20代。ちょうど「貯蓄しなさい！」って言われていた世代です。
また、お給料も右肩上がりにどんどん増えていくことを経験している世代。
そんな時代ですから、貯金さえできればお金が増えていた時代。
工夫しなくてもお金が増えていたんですね。
なので、60代以降の方々の貯蓄額は本人の努力だけでなく、
お金が増える時代に生きていたということなんですね。
2．都道府県別貯蓄平均が一番高い県は！！
では、今、実際皆さん方がどのくらい貯蓄ができているかというと、
県別平均はこのようになっています。
おひとりさまに関する調査2022ジブラルタ生命より抜粋
大分県は県民性もあるのか、女性は8位と上位にいますね。
大分県のお一人様の女性の平均貯蓄額は946万円
今、手元にそれくらいの貯蓄がありますか？
「ええ！ないよ！」
「それくらいは備えているわ」
と、いろいろな回答が出てくると思います。
では、大分県のお一人様はこの金額を目途にして貯めないといけないのか？
というと、必ずしもそうではありません。
これは、お一人様が実際に貯めている貯蓄の平均額なので、
あなたの暮らし方に足りている場合もあれば、
もしかしたら、全く足りていない場合もあるからです。
３．老後はやっぱり不安だし、お一人様の私は、一体いくら貯蓄しておけばいいの？
このご質問のお答えは
ご自身にあります。
なぜなら、人によって暮らしの必要額が全く違うからです。
更に付け加えると
自分が心地よい生活が送れる必要金額が全く違うからです。
まずは、ご自身がどんな生活をしたいのかイメージしてみてください。
それに対して、どのくらいの金額が必要なのか
そこに対して期限を区切って
貯め方、金融商品を選ばれると失敗しにくいし、
なによりもご自身の好きな暮らしができます。
自分で自分の暮らしやお金のことを書きだすときに注意するのは、
もう一人の自分が作って
そのもう一人の自分に冷静に数字をみてもらうことです。
自分の視点だけだと
どうしても独りよがりになってしまいますからね。
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女性の為のファイナンシャルプランナー 日髙叔子（ひだかよしこ）
